催眠療法ではなかった話
ヒプノセラピーでなかった例
海の森ヒプノセラピーの西住彩です。

このページは数年前からブログで連載をしていた「ヒプノじゃないやん」の話が好評のため、HPにまとめて記載したものです。
また、このシリーズは個人情報の観点から内容を脚色しております。
最終更新日2022年7月
第3話 母親につれてこられた女子中学生
事前カウンセリング・セラピー実行
数年前に、母親とその娘(中学生)が一緒にルームにこられました。
当時2012年頃は、親子で来店を受付していました。親子で来られた場合、だいたい本人(子供)ではなくお話の内容は、母親が話す事になります。
母親の話はこんな内容です。娘が不登校になった。私は娘の好きにさせているが、母親としてとても心配だ。娘に根掘り葉掘り聞きたくないけれど、どうやら中学校でいじめられているらしい。最初は皆んな仲良くしていたけれど、そのグループ内の他の女の子がいじめられるようになって、その子をかばった事が原因で、今度はその子がいじめの的にされるようになった。
娘も私(西住)も黙って聞いていました。娘は、母親が「ね?〇〇(名前)」と話しかけると、「うん、、」って同意する程度。

母親「ほんと、この子も要領がわるいんだから、気持ちの切り替えがうまく無いのよ。優しいけど、もっと強く社会を生きていかなきゃね」
西住からみるに、母親はキチンとしたしっかり者タイプの方。そういう母親には娘は頼りなく映るらしい。とりあえず、母親からのお話を聞き、子供本人の意思も確認し、ヒプノセラピーをスタートさせました。セラピーでは、やはり娘は繊細で優しくて他人の気持ちを察するタイプ。娘は母親の気持ちをとても気にしていました。
ヒプノセラピーは、なるべく娘の傷ついた気持ち、自分を守る事を優先に行いました
ヒプノセラピー後
セラピー後に、母親とまた3人でカウンセリング的に話していました。
西住「娘さん、繊細だから傷ついていたけど、精神的にしっかりしてらっしゃるから大丈夫ですよ」
母親「そうなのよ、この子いい子で。それに学校の仲間なんて、人がいじめられていても、適当にみんなと同じように見て見ぬふりをしながら過ごしていればいいのよ。」
西住、母親に「(それはそうかも知れないけど) 、自分の正しい心を貫くのは大切な事かもしれませんね」

そうすると、ずっと俯いて2人の話を聞いていた娘は、はっと顔を上げてマジマジ私の顔を見ました。私は「ね?」と娘に同意を求めました。娘はそこから瞳が大きく開きました。横に座っていた母親は気づいてなかったですが、まっすぐに私の顔を見てました。(そっか、、この言葉が必要だったんやね。。)
その後、母娘そろって退室されましたが、娘は最後に私の方にゆっくりとお辞儀をしました。バレリーナの様に優雅に深々と。
私と娘はセラピー後に言葉を交わさなかったけど、何かバトンを渡せたのは確かです。ヒプノセラピーは不要だったですね(^^;
第4話 失恋後に精神不安定
30代男性がいらっしゃいました。
お話の内容は、「10年間つきあっていた女性と別れて精神不安定が続いている」
うんうん、10年つきあっていた女性と別れたら、そりゃー辛いよ(ノ_-。) 聞けば、心療内科でお薬をもらっている・他店カウンセリングも受けている、とのこと。
ヒプノセラピーご希望だったのですが、しかし、私は不要と判断しました。※注 「自分のよくない傾向性を改善したい」なら話は別ですが..
人生のつらい時は黙って過ごすしかない。そう伝えました。だってそうだもん。精神薬もセラピーも何の役にもたたないよ。いつ終わるか知れない不安な眠れぬ夜を一人で過ごすしかない。
私は悲しみにいぶされた、いぶし銀のように人が試練をくぐった後の魂の輝きが好き。男性にそう伝えました。

男性はご納得されたようでした。もう既に腹をくくられているようで、顔つきも違っていた。
世の中には、親切&優しい人がいっぱいいてアドバイスをしてくれるけど、私はあえてそうしなかったです。
⇒ヒプノセラピー不要だった話 第1話⇒ヒプノセラピー不要だった話 第2話
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